志野焼(しのやき)
口径30.3p 高さ5.6p 安土桃山時代 (約400年前)
志野(しの)は、美濃を代表するやきものの種類のひとつです。長石釉(ちょうせきゆう)という、白くて不透明(ふとうめい)な釉薬(ゆうやく)をたっぷりとかけます。この鉢(はち)ように、鬼板(おにいた)と呼ばれる酸化鉄(さんかてつ)を使って、絵を描いたものも多くあります。また、全体に鬼板をかけておき、上から長石釉をかけると、鼠色(ねずみいろ)の鼠志野になります。鼠志野の場合、絵にしたい部分の鬼板を削(けず)り落としておくと、白色で絵を描くことができ、写真とは逆の配色になります。
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